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大学生から成人

 

インコグニート

 
 
カスタムメイドの舌側矯正インコグニートのイメージ

● ブラケットそのものが一人一人に合わせて、オーダーメイドで作られています
インコグニートの上顎の臨床例

インコグニートの下顎の臨床例


舌側矯正(リンガル)治療には、現在ふたつの大きな流れがあります。

・既製のブラケットを使用し、技工所でベースの部分をセットアップしてもらうもの
・ベースを含めたブラケット全体を患者さん一人一人の歯牙に合わせてオーダーメイドで製作するもの

インコグニートIncognito は後者のタイプになり、原理的には術者次第で非常に精密な治療が可能になります。

治療していて感じるインコグニートの長所は、ブラケットが可能な限り薄く作られているので、ワイヤーがとても歯面に近いところを通ってくれるということです。既製のブラケットを使用した場合は、ワイヤーに複雑な曲げが入らぬようにベースの厚みで調整するのが普通です。それにより、厚みが増す結果となり、どうしても歯面から遠いところをワイヤーが通らざるを得なくなってしまいます。

歯面に近いところをワイヤーが通るメリットは

・発音への影響が少ない
・歯牙のコントロール精度がよい

が大きいです。これについては、↓ にあるクリッピーリンガルの「ベースの厚み」というところにも関連することを書いております。



● 装置ができあがるまで5〜6週間お待ちいただきます



唇側からの治療と異なり、歯にブラケットをつけるまで、リンガルは少し時間がかかります。
インコグニートでは、最初の診療で精密な歯形を採得し、これをドイツのTop Service 本社に送ります。そこでコンピュータ制御によるブラケットの設計・作製が行われます。途中、その設計でOKかの確認のやりとりが経て、5,6週間後に製作されたブラケット、ワイヤなどが医院に送られてきます。

印象をもとにつくられたセットアップ模型
インコグニートのブラケット、ワイヤー
インコグニートのブラケット

●インコグニートの治療費用は
こちらのページの中ほどをご参照ください


 
 

グリッピーリンガル

 



●セルフライゲーションタイプ
デーモンと同じく、クリッピーリンガルも摩擦を低減させるためのセルフライゲーションと いう機構が組み込まれています。ここがインコグニートとは決定的に違います。しかし、既製のブラケットですので、患者さん個々の歯面にフィットし、かつ歯 が並んだ時にワイヤーがストレートになっているようにベース面の作り込みが必要です。これは技工所に発注し、写真のように硬化した接着剤と一体化したブラ ケットをひとつひとつ作ってもらいます(これは結構、大変な作業です。私も昔は自分でこれをやっていたことがあるのですが、徹夜は必至でした)。
インコグニートでもそうですが、リンガルは患者さんの歯にブラケットを付ける前に、おおがかりなことが必要であり、それが唇側と比べて費用がかかる理由です。




●接着する際の位置決めに必要なコア
↑の写真のようなブラケットを口腔内で正確に接着(ボンディング)するためには補助となるコアが必要です。これも技工所で一緒に作製してもらいます。こうしたコアなしでは位置決めが不正確になり、ちゃんと並ばない原因にもなります。


●ベースの厚み
コアとブラケットが歯面に正確に復位されるか、チェックしているところですが、このコアは実際にブラケットをつけたあとはすぐにはずし、再利用に備えて保管しておきます(仮にブラケットが脱離した場合でも、このコアがあれば、ブラケットの復位は容易になります)。
ただ、横から見た時にベース(緑色の部分)の厚みが結構あるのがわかるでしょうか。リンガルの難しいところは、治療の効率を考えて、ワイヤーをまっすぐになるようにセットアップしていくと、ベースがこのように厚くなる傾向があるところです。
ベースの厚みが増すと、ブラケットが脱離しやすかったり、舌感に影響したりということもあるのですが、歯牙の正確な配列に影響を及ぼす可能性もあります。歯根の位置づけを矯正では、トルクという言葉を使って表現するのですが、べースの厚みが増すと、このトルクが不正確になる可能性があり、インコグニートなどはその欠点を補うために開発されたと言えます。
ということもあり、いま現在、当院ではトルクの大きな改善を伴う舌側の治療にはクリッピーを使用しないことが多いです。


 
 

矯正用ミニスクリュー

 



● 治療期間の短縮と負担軽減
・矯正用のミニスクリューで一番多く用いられる部位は、この写真のように上顎の第1大臼歯と第2小臼歯の間です。ここから側方に後ろ向きの力をかけ、ブラケットとワイヤーによる装置の開始と同時に、奥歯も後方に移動させることが可能となっています。
・今まではこうしたブラケットとワイヤによる装置の前に、奥歯全体を後方に移動させる装置・期間が別に必要な場合も多かったのです。その分、時間も多くかかり、患者さんの協力という負担も必要でした。
・上顎では前歯の後方への牽引、臼歯の遠心移動後のロス防止などにも用いられます。この頬側の歯槽部の他、口蓋側にも用います。
・また、下顎の場合は大臼歯部の圧下に用います。その時はほとんどの場合で、上顎にも大臼歯の圧下のためのミニスクリューを埋入することになります。
・ミニスクリューはTAD(テンポラリー・アンカレッジ・デバイス)とも呼ばれます。


●TADの設置部位



↑ は当院でお渡しする診断・治療計画書の一部ですが、TADを使用する場合、その部位も求められる歯牙移動の方向により多岐に渡ります。

●ブログ:Takaorthology での関連記事
2010.4.6 【矯正】矯正用のミニスクリューを利用した治療

 
 
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