Takaorthology

2015年1月13日 火曜日

【矯正】矯正治療における診断についてのちょっとした話し

一方は状況に適応するように計画を作り、一方は計画に適合するように状況をつくるだろう
ジョージ・S・パットン将軍


矯正治療で検査が済むと、2週間後ぐらいに「診断」という日が設けられます。
矯正の診断では、病名をつけたら終わり、ではなく、

・骨格・歯牙・軟組織の治療目標
・それに必要なメカニクス
・それに必要なアウェアネス・トレーニング
・それらのスケジュール


を説明するという、いわば患者さんへのプレゼンのようなものです。

私たちの医院では、例えば歯牙移動のプランニングであれば、次のような目標図(VTOと言います)を用意します。





これらはおおまかな設計図のようなもので、診療時は毎回このVTOを参照しつつ、治療を進めていくことになるのです。

最終的には1人の患者さんにひとつの設計図、VTOができるわけですが、その過程では、何通りかのプランを用意することが少なくありません。

例えば次のように、小臼歯を抜歯する場合と、抜かない場合のプランを提示し、患者さんは口元の大きな後退が実現できる抜歯治療を望むことがあります。




しかし、このケースでは抜歯しない選択枝をこちらからは勧めました。理由は、上顎前歯と「切歯管」という管が近接しているように思えたからです。前歯の移動方向に、この切歯管がかぶると歯根の吸収の恐れがあります。
そこでCTの撮影を依頼し、チェックしたところ、実際にかなり接近しており、抜歯して治す場合の前歯の移動では歯根吸収のリスクが高いと判断しました。





 

以上長くなりましたが、矯正の医院では、多かれ少なかれこのような診断を毎週いくつかずつ仕上げていっているわけですね。







投稿者 高尾 祝文 | コメント(0) | トラックバック(0)

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