Takaorthology

2011年11月30日 水曜日

【矯正】X線写真の分析


矯正治療の診断、治療途中、そして保定の時などに、1のようなレントゲン写真を撮影します。
矯正医は重要な計測ポイントに印をつけ、分析します。それをもとに診断、治療計画または、治療の評価を行うのです。

私はコンピュータが計測した分析データをあまり事細かに重視はしないのですが、データの一貫性を確保することは重要です。
なので、プロットする位置はできるかぎり正確さを追求するのがいいです。

しかし、なかなか判別しにくい計測点もあります。

写真の"ココ"としたポイントはPtポイントといい、このあたりは下顎骨を含めて顔面の成長中心とされ、ここから放射状に成長するとされる重要な場所です。
しかし、なにぶん頭蓋の奥まったところにあり、レントゲン画像上で、明瞭な場所がいまひとつわかりにくいことがあります。デジタル化されても、いまだにモヤッとした部分です。
(解像度のはるかに悪いフィルムで、50年ぐらい前、こうした分析・研究を成し遂げた矯正の大家は凄いなあと今更ながら感服します。)

はっきりとわからない時は、わかりやすい解剖学的構造とのおおよその位置関係から、このあたりだろうと当たりをつけます。

写真の"ココ"(Ptポイント)は解剖図2,3では青い矢印の指し示すところになります。2はレントゲンと同じ方向から見たもの。3は前方からです。
その2,3を参考に、解剖図4の眼窩周辺の構造であたりをつけると、Ptポイントは眼窩の床より少し上方にあり、下眼窩裂の最下方よりも少し上にあるはずです。
そうしてもう一度X線を見ると、あら不思議、さっきよりも幾分精度をあげて、マークできるようになってます。

地道な作業なのですが、こういった解剖のことはたまに見返しておかないと人間すぐ忘れます。なので時折、反復学習しておくのがいいのかもしれません。
今回はそうしたことも兼ねて、記させていただきました。
ご一読ありがとうございました。

投稿者 高尾 祝文 | コメント(0) | トラックバック(0)

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